今はまだ 出来なくてもいい 🌱
皆さんこんにちは。
音楽&学習 小さな個別指導教室
〈アンダンティーノ〉の中西です。
少し前のお話をいたします。
私が ある個別指導塾で
仕事をしていた時のお話です。
ある年の 冬休みでした。
冬季講習には、普段自分が担当していない生徒との出逢いがありました。
中2の女子生徒が
担当の先生から出された
数学の宿題がやりきれずに
悩んでいました。
都の偏差値が55くらいあって
しっかり 基礎力のついている生徒
でした。
とても 真面目で
担当の先生も 大いに期待を
かけられたのだと思いますが
難関校の入試レベルの問題を
いくつも生徒の宿題に出していました。
その生徒は
『お母さんと 夜遅くまで
格闘したけれど 解けなかった』
のだそうです。
私は その日が
初対面だったのに
一言 言ってしまったのです。
『あなたは まだ中2なんだから
いますぐ、この問題が 解けなくても
全く問題はない。
解きたいのだったら
まず 解答を先に見て、
やり方を勉強すれば良い。
一年後に解けるようになっていれば良いのだからね』と。
生徒は ほっとしたような顔を
していましたが、
果たして それが
本当に 適切なアドバイスだったと
言えるのか
担当の先生に 少し悪いことを
したかなぁ とも 思いました。
でも もし私が中2で
彼女と同じ学力で
こういう宿題が出たら
やる気を出すのは 難しい
と思ったのです。
それから 暫く経って
その生徒のお母さまから
中西あてに
ご連絡が来ました。
(そのお母さまは 大学の先生でした。)
『先日 お風呂の中で
〈塾でママにそっくりなタイプの先生に出会った。
その先生に数学を習えないかな〉と娘から相談されました。』
と おっしゃいました。
『どこが似てるの?』
ときいたら、
『ママみたいに
しつこくて諦めないところ』
と言われたそうです (*´∇`*)
いろいろありましたが
それが ご縁となりまして
お母さまとは 女同士のお話をするようになりました。
私のピアノ演奏を親子で聴きに来てくださったり
お母さまから
大学教育のお話を伺ったりと
私も たくさん勉強をさせていただきました。
その生徒は今、理学療法士になる勉強をしているそうです。
お母さまも お元気でご活躍のことと思います。
そんな 懐かしい過去の思い出や
経験にも感謝して
今 この小さな教室で
生徒やご家族のために
良い形で 生かせてゆけたらなぁ
と中西は 考えております。
それでは また ♪
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